塗料のグレードで費用はどれくらい変わる?外壁塗装で見たい金額差の考え方
外壁塗装は塗料のグレードでどれくらい費用が変わるのかを整理。安い・高いだけで決めず、耐久年数、住む予定、見積書の見方までやさしくまとめています。

塗料のグレードで費用はどれくらい変わる?

外壁塗装の見積もりを見ていると、シリコンとかフッ素とか、塗料の名前がいろいろ出てきますよね。

そこで気になりやすいのが、グレードが違うと、結局いくらくらい変わるのかというところです。ここがぼんやりしたままだと、安い見積もりに寄りすぎたり、逆に高い提案をそのまま受け入れてしまったりしやすくなります。

先に結論を言うと、塗料のグレードで費用差は出ます。ただ、見てほしいのは塗料の値段そのものだけではありません。何年くらい持たせたいのか今の家にあとどれくらい住む予定なのか外壁の状態がどこまで整っているかまで一緒に考えると、だいぶ迷いにくくなります。

塗料のグレードで変わるのは何?

「グレードが高い=ただ高いだけ」と見えてしまうこともありますが、実際には次のような違いが重なっています。

変わるところ 見方
耐久の考え方 高い塗料ほど、次の塗り替えまでの期間が長めになりやすいです。
汚れにくさ 雨だれや黒ずみが気になりやすい家では、費用差以上に見た目の差が出ることがあります。
色持ちの体感 日当たりの強い面や南面では、数年後の印象差を感じやすいことがあります。
初期費用 見積もりの総額は上がりやすいです。ただし、差額は家全体の工事費から見ると「思ったほどではない」こともあります。

大事なのは、高い塗料を選ぶことではなく、住み方に合う塗料を選ぶことです。短く言うと、今の出費を抑えたいか、次の塗り替えまでを長めにしたいかで考えると整理しやすくなります。

ざっくりの費用差はこのくらいで見る

実際の金額は、家の大きさ、外壁の傷み具合、足場、補修の量、地域差でも動きます。なので下の表は30坪前後の一般的な戸建てで、外壁塗装の総額差をイメージするための目安として見てください。

塗料の考え方 費用感の目安 こういう時に見られやすい
低めの価格帯 基準より抑えめ 今の出費をできるだけ軽くしたい時
中間の価格帯 全体で見て選ばれやすい帯 費用と持ちのバランスを取りたい時
高めの価格帯 中間帯より数十万円上がることもある 長く住む予定で、塗り替え回数を減らしたい時

見積もり比較でよくあるのは、安い会社と高い会社の差が全部「塗料の差」に見えてしまうことです。

でも実際は、下地補修の量コーキングの打ち替え範囲付帯部をどこまで塗るかでも金額はかなり動きます。塗料名だけで判断しないほうが安全です。

安い塗料がだめ、高い塗料が正解、ではありません

ここ、けっこう大事です。

たとえば、あと数年で住み替えの可能性がある家なら、必要以上に高い塗料を選ばなくてもいいかもしれません。逆に、今の家にまだ長く住むつもりなら、最初の差額だけでなく次の工事がいつ来るかまで見たほうがしっくりきます。

つまり、塗料のグレードは上か下かで選ぶというより、今の家との付き合い方に合わせるものとして見るのが自然です。

今の出費を抑えたい時

塗料グレードを上げすぎるより、必要な補修が入っているか、工事内容が省かれていないかを先に見たほうが失敗しにくいです。

長く住む予定の時

少し上のグレードも比較対象に入れて、次回塗装までの期間まで含めて考えると、納得しやすくなります。

迷った時はこの3つで決めると整理しやすい

  1. あと何年くらい今の家に住む予定か
    ここがはっきりすると、費用のかけ方がかなり決めやすくなります。
  2. 外壁以外も一緒にやるか
    屋根やコーキングも同時にやるなら、総額で見た時の考え方が変わります。
  3. 見積もりの差額が塗料以外から来ていないか
    同じ「シリコン」でも、工事範囲や補修内容が違えば総額差は普通に出ます。

見積書で特に見たいポイント

見る場所 見たい理由
塗料の商品名 「高耐久塗料一式」だけだと比較しにくいので、商品名まであると見やすいです。
塗装面積 面積の出し方が違うと、単純な金額比較がしにくくなります。
下塗り・中塗り・上塗り 工程が省かれていないか、回数が整理されているかを見たいところです。
付帯部の塗装 雨樋、破風、軒天などが別扱いか含まれているかで総額が変わります。
コーキング工事 打ち増しなのか打ち替えなのかで、費用も耐久の考え方も変わります。

塗料のグレードを比べる時は、見積もりの見出しだけで比べないのがコツです。中身まで並べると、「高いと思っていた会社は、実は補修がしっかり入っていた」ということもあります。

こんな選び方だと迷いにくいです

ケース1 初期費用を抑えたい

無理に高い塗料へ寄せるより、必要な補修が削られていないかを優先して確認します。費用が下がる理由が明確なら、納得して選びやすいです。

ケース2 今の家に長く住みたい

中間帯と高めの帯を両方見て、差額がどのくらいかを確認します。差額が思ったより小さいなら、上のグレードも十分検討対象です。

ケース3 次回の塗装をできるだけ先にしたい

塗料だけでなく、コーキングや下地補修の内容も合わせて見ます。塗料だけ上げても、下地側が弱いままだと満足しにくいことがあります。

質問と回答

高い塗料ならどの家でも安心ですか?

塗料だけで安心とは言い切れません。下地補修やコーキング、塗装範囲まで含めて見たほうが、失敗しにくいです。

とりあえず真ん中くらいを選べば大丈夫ですか?

迷った時の出発点としては悪くありません。ただ、住む予定年数と家の状態によって、ちょうどいいラインは変わります。

相場より少し高いのは塗料のせいですか?

塗料だけとは限りません。補修量、付帯部、コーキング、足場条件など、ほかの要素でも総額は動きます。

塗料のグレードを見る時は、安いか高いかだけで決めないほうが、あとで納得しやすいです。

大事なのは、その差額で何が変わるのかを自分の暮らしに置き換えて考えることです。あと何年住むのか、次の工事をいつ頃まで延ばしたいのか。この2つが見えてくると、塗料選びはかなり整理しやすくなります。

見積もりで迷ったら、塗料名だけでなく、面積・工程・補修内容まで一緒に並べてみてください。そこまで見ると、金額差の理由が見えやすくなります。

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